Interview with Yuichi Nebashi
古町にあるセレクトショップAfterschoolで活躍されている根橋雄一さんにインタビューさせて頂きました。

1. Q.ファッション業界に入った経緯を教えてください
A.アパレル業界に入る前は美容学校を出て美容師になったんだけど、辞めちゃって。
途方にくれてその後の約1年間は当時の彼女のヒモとして養ってもらう本当にしょーもない生活をしてて(笑)
そんな何も刺激が無い生活を送ってたんだけど、常にファッションへの興味はあったんだよね。
雑誌を読んだり、コレクションを見たり、実際に洋服を買いに行ったりは変わらずにずっとしてて、
環境がいくら変わってもファッションへの興味が尽きないんだなぁって自分中で再確認出来たのが大きかったなぁ。
当時通ってた某セレクトショップの販売員さんを通じて、そのお店の面接を受けて、受かってって感じ。それがアパレル業界に入るきっかけかな。

2. Q. 販売員という選択をした理由ってなんだったんですか? A.販売員として働くきっかけになったのはやっぱり、良くしてもらってたお店の人の影響が一番。
洋服の事はもちろん、その他の色々なカルチャーだったり遊び方を教えてもらって、そのお陰で自分に自信が持てたし、生活が潤ったんだよね。
自分もお客様の生活に寄り添う存在になれたらなぁってのが始まりで、それが自分にとって一番身近で興味があって、影響を受けたのがファッションだったからってのが大きいかな。
だから働く場所として古町を選んだのは昔からよく来てたから馴染みがあったし、ここでなら自分のやりたい事を表現できる気がしたから。
忙しなくゆっくりとした時間の流れが自分にあってるし、一人一人にゆっくりと接客が出来るのもこの町ならではの良さだと思うなぁ。
けど、極端な事を言うと販売員という仕事にこだわっていたわけじゃなくて、でも人に何かを与えられる仕事がしたいなって言うのが頭の中にあって。
でもダイレクトにお客様の喜んだ反応だったりを感じとれるのはアパレル販売員の魅力的なところだよね。
自分がバイイングした商品を凄い気に入って愛用してくれていたり、逆にお客様にいつも有難うございますとか感謝されちゃったりとか(笑)
就職決まりましたとか、彼女出来たとか結婚しましたとかの報告をしてくれるのも本当に嬉しいよ。
本当に心があったまる職業だと思うなぁ。

3. Q.新潟について思うことはありますか?
A. 新潟って地方だけど色んなブランドが充実してて、特にドメスティックに関しては殆ど買えないブランドも無いくらい根付いてきていて、限定もの以外なら都内に買いに行く必要もそこまでないんじゃないかなぁって。地方の中でもお洒落な人は多いと思うな。
少し消極的で尖った人がいないのも新潟人らしいよね。
あとファストファッションが進化したおかげで誰でも簡単にお洒落をすることが出来るようにもなったのも大きい変化で、お洒落っぽい人は増えたけど、カリスマ販売員とか目立っている学生とは居ない時代になってきたのかなぁって。
だから当時の僕等からしたらアパレル販売員さんが絶対的存在だったし、憧れの対象だったよ。
情報社会になったからっていうのもあるだろうけど、今の子達は遊びに出かける機会みたいなのが減っていってる気がしてて。当時の僕等は行ってみないと分からない事が多かったから、「とりあえず行ってみてその場で学ぶ」逆に今の子達は「事前に情報を収集する」からそこの違いが大きいのかもねぇ。
あっなんか話ずれてるかも!(笑) 大丈夫?(笑)
とりあえず、だからこそ今度は自分がその立場になって、若い子を誘って遊びの場に連れて行ったり、みんなが集まれる場所を作ったり刺激を与えられる存在になりたいなぁ。
4. Q.これからの目標はなんですか?
A.いっぱいあるよ(笑)After Schoolを更に盛り上げたいって言うのもあるけど、うちに限らずみんなが実店舗に行って本物に触れる。新しい発見をして更にファッションが好きになるサイクル作りをしていきたいな。
もっと言えば、洋服を買ってSNSにあげて終わりじゃなくて、その洋服を着て誰かとお洒落なところに出掛けるとか。ファッション本来の楽しさと言うか、その人自身のライフスタイルも同時に向上させられるような事ができたらなって思う。
ファッションだけじゃなくて、きちんとした食事をしてみるとかインテリアにも拘ってみたりとか。
新しい友達が出来たり大切な恋人が出来たり、私生活においてもより良い環境が整っていく。その為のひとつのきっかけがファッションだったら嬉しいし、それを伝えられる存在になりたい。
あと、家庭を持ったのでこれからは自分一番じゃなくて家族を優先できるようになりたいなぁ。
とりあえず愛妻家目指すねっ!(笑)